
骨粗しょう症について

骨粗しょう症とは
骨密度が低く、骨がもろいために骨折が起きやすくなる疾患です。高齢の方が骨折すると、健康的な日常生活を送ることが難しくなりやすいです。骨粗しょう症は早期発見・早期治療が重要です。
60代の5人に1人
60代の5人に1人は骨粗しょう症と言われています。骨密度が年齢により変化しています。20歳ごろに、骨密度が最大となり、40代半ばまで横ばい、50代前後から減少します。女性は男性と比べ、骨密度の減る度合が大きいです。骨粗しょう症と言われているのが、50代女性の10人に1人、60代女性の5人に1人、70代女性の3人に1人、80女性の2人に1人です。
骨折しやすくなる
骨粗しょう症になると、重い物などを持つとき、転倒やつまずきなどの、ちょっとした動きや衝撃で手首・足の付け根・背骨・腕の付け根などの骨折につながります。
骨折してしまうと、体の動きが制限されるため、日常生活への支障・寝たきりにつながることもあります。
骨粗しょう症は気づきにくい
初期症状がほとんど無く、骨粗しょう症の発症に気づきにくいです。痛みなどの症状が現れた時には、既に骨粗しょう症が進行し、骨折が起きていることが多くあります。痛みの原因が、骨折だと気づかないことがあります。放置していると、身長が縮んだり、背中・腰が曲がったりすることがあります。
誰にでも起る疾患です
若い方でも骨粗しょう症は発症します。40代も骨粗しょう症になる方もおられます。骨粗しょう症には加齢以外の理由で起こることもあるので、今からでも健康的な生活習慣をおこないましょう。
整形外科医になって初めて発表した論文が骨粗しょう症に関するものであったこともあり、当院にとって骨粗しょう症は生涯にわたってのメインテーマの一つです。
実際には不可能ですが「通院する患者様や泉大津周辺の皆様が、大腿骨頸部骨折を起こすことをゼロにしたい」という思いで治療にあたっています。
そのため、普段の診察から骨粗しょう症が疑われる方や、今まで検査を受けたことが無い方に対して、直接お声かけをして検査を受けていただくよう、おすすめしています。
過去に検査を受けたと言われる方も、再検査することをご提案しております。検査結果の内容により、治療の必要な方には薬などの処方いたします。
問題が無い方も、食事・生活習慣などのアドバイスをさせていただいています。症状が起こってから、骨密度を戻すことは難しいのが実状です。早い段階で、ご自身の骨密度の状態を知り、予防しましょう。